創成館の男子バレー部は、強化指定部活ではありません。
創成館の男子バレー部は、男子7人・女子マネージャー1人の小さなチームです。
小さなチームと言えば、背の高い選手はひとりもいません。
そのうちの選手のひとり(セッター)は、頭も人間性も良いですが、生まれつき体が極めて小さいです。
そんな男子バレー部が出場する3年生最後の試合「春高バレー」の応援に佐世保まで行ってきました。
もう、アップの時点から気合満点!
「負ける気なんてサラサラねぇよ。」
そんな言葉が聞こえてきそうでした。
第1セット、相手のコンビネーションや高さにかき回され、点差が4点5点と離れていきます。
しかし、集中力と気迫は全く衰えず!
「よっしゃ!次いこう!」「笑顔!笑顔!」「ドンマイ!取り返しゃいい!」
お互いへの声掛けがコートに響き渡ります。
すると・・・
サービスエースを機にレシーブが安定しだし、セッターから繰り出されるトスを左右とセンターが積極的に打っていきます。
ついに、大きく開いていた点差は24-24のデュースに!!
選手のひとりが2階の応援席の私と一瞬目が合いました。
私は彼の目がこう言っているように感じました。
「言ったろ。負ける気なんてさらさらねぇんだよ。」
粘りも虚しく、1セット目を26-28で落とし、2セット目を17-25で落とし試合は終わりました。
ただ、この試合はこれまで見てきた創成館の部活動が関わるもので、私の心に残るベストバウトの一つになりました。
心が震えました。
練習環境、人数、身体的ハンデ・・・
負ける言い訳はいくらでもできます。
しかし男子バレー部の戦いは、堂々と真正面から相手に向かっていく姿勢。
「負ける気なんてさらさらねぇよ。」
すごく良いものを見せてもらいました。
ありがとう、男子バレー部!!