先日、ハイブリッド型の全校朝礼で、今大論争になっている「聖隷クリストファー高校のセンバツ落選」について話をしました
今回の選考についての私の心情は語りませんでしたが、創成館でも同じようなことがあったこと
そして、その時のチームこそが創成館高校野球部最強世代の名にふさわしいという話をしました
2012年、創成館高校野球部は秋の九州大会ベスト４に入ったにも関わらず、選考から漏れて初の甲子園出場を逃してしまいました
野球部だけではなく、学校全体が暗い雰囲気に包まれてしまう・・・
生徒をどのように励ませばよいのだろう・・・
私は本当に心配しました
しかし、その雰囲気を払拭してくれたのは、他ならぬ野球部の部員でした
いつもと変わらない・・・いや、それまで以上の挨拶と生活態度。そして持ち前の人懐っこさで学校全体を明るく照らしてくれました
すると野球部以外の生徒まで、「野球部はあんなに辛い事があったのに頑張っている。自分たちも・・・！」という雰囲気が広まっていきました
野球部と一緒に甲子園に！という気持ちが一気に高まり、応援練習の気合の入り方は尋常ではないものがありました
その夏、惜しくもベスト８で敗戦し、この世代の甲子園初出場の夢は叶いませんでした
この試合直後、柳井田主将はじめ3年生の代表が理事長室を訪ねて来てくれました
「校長先生、所詮、僕たちは甲子園に縁がなかったんですかね」
私は、柳井田くんのこの言葉を一生忘れないと思います
それくらい、私の胸にズンときた重い言葉でした
私は彼にこう言いました
「そんなことはない。甲子園というものがあったからお前たちはここまで成長出来たんだろう。そして、それはみんなの「信頼」を得て、応援されるチームになった。結果以上のものをお前たちは勝ち取った。勝ち負け以上に価値あるもの。それは、人の「信頼」だよ。今は分からなくていい。段々と分かるようになるさ。」
全校朝礼の放送で最後に、
「私にとって、甲子園に行けなかったこのチームが最強世代です。勝つこと以上に価値ある『信頼』を勝ち取った。こんな先輩の様に君たちも成長してもらいたいです。」
と伝えて締めくくりました
「信頼こそ価値あるもの」 少しでも伝わっていたら嬉しいです
一昨年、この世代の3人が遊びに来てくれました。
相変わらずの人懐っこさが嬉しかったです。
（右から、柳井田、平田、私、山崎）
