この国はまだまだやれる

このセリフは、映画「シン・ゴジラ」で主人公が言ったセリフ。

先日、都会のど真ん中で同じことを思いました。

新宿で行われた研修と懇親会を終え、私は1人駅に向かいました。

新宿はあまりこないので感じるのですが、品川界隈とは少し町の様子が違います。

夜遅くとも、若い人が多い感じで。

良く言えばエネルギッシュ、悪く言えば治安悪そう。

しかし、そんな都会のど真ん中で「希望」のある光景を見ました。

新宿駅の階段を降りていた私の周りには、派手目なギャルやサラリーマン、それに主婦やOL、タトゥをいれたいかつい兄ちゃんたち。

そんな中、私の5メートルほど前を降りていたおばさんが、階段を踏み外してかなり激しく転倒してしまいました。

持ち物は散乱し、特にバッグの中にある物はほぼ全部が床に散らばりました。

するとなんと、その場にいたほぼ全員が立ち止まり、床に散らばったものを拾い始めました。

少なくとも10人以上はいました。

中年のサラリーマンは、倒れた方を抱え起こし、多くの「他人」が散乱したものを拾い集めていました。

私も目に付いたペンや小さなノートを拾ったのですが、どこに返そうか迷っていると、

「それ、ここ」 と、バッグを広げて中身を回収している人が。

タトゥが耳元まで入った「いかつい兄ちゃん」でした。

転倒した方は、周囲の人に何度も頭を下げ御礼を言っていました。

都会の人は、周りに無関心

そんな冷たいイメージを持っていた私は間違っていました。

転倒した人を、老いも若きも、リーマンもギャルも、タトゥの兄ちゃんまでもが一緒になって助ける素晴らしい国。

暗いニュースが多いこの国だけど、改めて思いました。

「この国はまだまだやれる」

写真:「東横キッズ」たちは、どこかへ追いやられていました。どこで何をしているのだろう・・・