「は?冗談で言ってんの?」
「無理に決まってるよ。」
何度この言葉を聞いてきただろう・・・。
先日、偶然に懐かしい写真を見つけました。
野球部が夏の甲子園に初出場し、初勝利して校歌を歌っている時に撮られた写真です。
相手は、名門・天理高校
このカードが決まった時、ネットにはこんな言葉があふれました。
「創成館終わった。」「フルボッコ確定。」「0-20か?」「甲子園コールドないから可哀そう。」
正直、こう思いました。
俺がやろうとすることはいつも馬鹿にされるな・・・。
冒頭の言葉は、創成館を立て直す時に打ち出した方針のひとつ、「野球部と甲子園に行く。」というものに対して周りから言われた言葉です。
創成館を立て直そうと奔走している時も、金融機関や教育関係者から同じような言葉を毎日毎日言われました。
「人が一生懸命になっているのに、何でこんな心無い言葉を言うんだ!!」
「見てろよ。絶対に見返してやる。」
創成館の教職員も学園に関わるスタッフも、私の無茶な再建計画に賛同してくれ、本当によく耐えて頑張ってくれました。
少しずつ。本当に、少しずつ学校は良くなっていきました。
そして、やっと掴んだ甲子園初勝利。
しかも、相手は名門・天理にサヨナラ勝ち。
この時、私は47歳でした。
こんなに人前で泣いたのは、人生で初めてでした。
父親が亡くなった時も、ここまでは涙が出ませんでした。
甲子園のアルプスで、いろんな感情が涙に変わりました。
「馬鹿にしやがった奴ら、見たか、ちくしょう!」
「応援してくれたみんな、ありがとう!」
「やってきてよかった!」
「でも・・・、馬鹿にしやがった人たちも、ありがとう!」
とっても恥ずかしい写真だけど、とっても大切な写真。