昨日からフジテレビ系列で、小学校に民間企業(土木会社)出身の校長がやってきて、様々な現代の教育問題に立ち向かうという学園ドラマが始まりました
民間企業出身の校長という今までにないストーリーに、少し惹かれて見てしまいました
まぁ、ドラマ的な極端な設定と演出はしょうがありませんが、何だかハマッてしまいそうな感じがしました。
一番ガツンときたセリフは、校長・江口洋介の言った一言。
「俺たちトンネル堀りは、トンネルが貫通するまでは、何があっても絶対にあきらめちゃだめなんだ。」
これは、我々教育業界にはない「厳しさ」です。教育業界でも、目標を持って先生たちが仕事に打ち込んでいます。「生徒の進路」「部活で全国優勝」・・・。この他にも、一般の方が知らない複雑な事務作業に追われ、苦労してます
ただ、この目標が達成されなかったからといって、大きな変化はありません。減給になったり降格になったり、左遷にあったりという、民間企業で普通にある事がないのです。
トンネルを掘りきれなくてもいいわけです。
私は、ここに「教育界の甘さ」があると思います
よく「学校の教員は社会性がない」と言われます。とても聞きづらく、耳の痛い言葉です。
「学校の先生がどれだけやってるのか、分かりもしないで簡単に言うな!」と言いたくなります。
ただ同時に、教育現場は、この意味をしっかりと考えなければならないと思います。
私は7年前、創成館の再建を託された時から、常に客観的に現場を見てきました
私の一番の強みは、教員免許を持たないという事です。つまりは、「一般的な目」で「学校」という世界を見ることができます。
最近の創成館の成長は、確かに著しいものがあり、先日のブログにも書いたように、第一
志望の数が開校以来、最高という記録を出しました
よく「どうやって立て直した?」と聞かれますが、私は大した事は一切やっていないと思っています。しいて言うなら、「一般社会の常識」に近づけたという事ではないでしょうか。
毎年、年度始めの挨拶で、私は全教職員に対して、「教員免許を持ってるからといって親方日の丸という考えはこの学校では通用しない。」とはっきり言います。実際、この考えに則って、学校という職場ではあまり行われないであろうリストラもやってきました。
もちろん、私の力不足でまだまだ道半ばなのですが、私は今、創成館の教員ほとんどが一般企業で働いても十分通用するのではないかなと、少しだけ自信を持っています
我々は今、教育者が持ちがちな変なプライドではなく、「このトンネルを掘りきらなきゃ、生徒たちを幸せにできない!まして、自分も先生を続けれらなくなる!」という、緊張感が必要ではないでしょうか。
ドラマ「スクール」が、どんな展開になるのか楽しみです
なんか、今日は語っちゃったなぁ~。長文でごめんなさい