毎年、創成館にはかなりの数の「転学願い」の電話が2学期前に入ります。
内容は、「本当は創成館に行きたかった(行かせたかった)が・・・(この後の理由はそれぞれ)」
残念ながら、創成館では転校生の受け入れはほぼ行っておりません。
高校の転校となると、転校先を学校が世話してくれるわけではなく、保護者と子供で探さなければならないので本当に大変です。
私は、中学生を持つ保護者向けの講演で「ミスマッチ進学」をしない方法をよく話します。いくつか紹介します。
・行きたい学校の「今」を知る。
(学校の状況、実績、評価は数年で変わります。昔から良い学校だから・・・は通じません。)
(特に、保護者の抱くイメージだけで判断し、子供に合わない学校を選んでしまうケースが多いように感じます。)
・ネットの書き込みは「ひとつの意見」との認識を持つ。
(中には、自演で良い評判だけを書きまくる学校もあると聞きます。また、ネガティブな書き込みも事実と伴わないものも沢山あるようです。ネット情報は「ひとつの意見」と思ってください。)
・仲の良い子が行くから、周りがみんな行くからは大失敗のもと。
(重要なのは、その子の性格、特性、目標にあった学校かどうかです。)
・本当に公立は私学より安いのか?
(年収が590万円未満の家庭には、2年前から私学に通う生徒の授業料を全額国が全額補償する制度ができました。さらに長崎県は独自で、年収720万円未満の家庭には私学の授業料を半額補助する制度を持っています。経済的理由で私学を断念する時代は終わりました。)
(公立高校も学校によりますが、ほぼ毎週の模試代で卒業時には私学に行くよりお金がかかったという話はよくあります。公私立問わず、その学校で実際にかかるお金の額を調べることも重要です。)
私は講演の最後で、必ず中学生の保護者に向けて伝える言葉があります。
「皆さんのお子様がどの高校に進学しても、自分らしく、明るい高校生活を過ごせます事を、創成館は心より願っています。」