余命1ヵ月の花嫁


先日、私が行う「校長講話」の中で、全校生徒に「余命1ヵ月の花嫁」というドキュメンタリー番組を見せました。

長島千恵さん(享年24歳)というひとりの女性が、乳がんと戦いながらも、父親、友人、そして恋人の愛情を受けつつ、必死に生きる姿を記録した番組です。 昨年、TBSで放送され、全国から多くの反響があり、再放送に加え、最近は本まで出版されました。

今、子供たちは「死」についてどう考えているのだろう?「普通に生活できる事のありがたさ」をどう感じているのだろう? その尊さを、今一度子供たちには認識してもらいたく、この番組を見せました。

子供たちの反響の大きさは、彼等彼女等が書いてくれた感想文を見れば分かりました。一人ひとりが、「感動した。」「普通に生活できる事の幸せに気づいた。」「千恵さんに恥じない生き方をしたい。」等、立派な感想文を書いてくれました。

私たちは、大人を含めて、「小さな幸せ」を忘れがちです。 子供たちによく話すのですが、世界の75%もの人が、食べる物が無く、屋根のついた家で寝る事ができずにいます。

私たちはどうでしょうか?

今、私たちに与えられている小さな幸せは、ある人にとっては「とても大きな幸せ」なのです。
普段、忙しさに追われる毎日の中、我々が忘れがちな「小さな幸せ」。 たまには、ゆっくりと考えて、感謝したいですね。

~長島千恵さんの残してくれた言葉~
   「みなさんに明日が訪れることは、奇跡です。
          それを知っているだけで、日常は幸せな事だらけで溢れています。」
                                  (千恵さんのブログより)