本日、全ての修学旅行参加予定生徒、並びに教職員のPCR検査を実施いたしました。
7名の陽性者が確認されましたが、実施可能と判断いたしました。
校長としてこの1週間、考えに考えました。
実施してあげたい。でも実施していいのだろうか。不参加を決断した生徒、保護者の方々の心情は。
校長に就任して16年間の中で、一番判断に迷った事案でした。
不参加を決めた生徒の理由は様々です。
中には、行きたいけれど行けない事情を抱えた生徒も多くいます。
実施しない選択をすることで、参加出来ない生徒たちに少しは寄り添えるかもしれないとも思いました。
しかし、私は実施を選択しました。
それは、大多数が陰性だからとか、学校の事情ではありません。
実施しなくても「このご時世だから仕方がない」という理由もつきます。
ただ「仕方がない」を理由にしてはいけないと、2年生の生徒たちの顔を見て思いました。
実は今朝、参加予定の生徒たちに話をしている間にこの感情が沸き上がってきました。
話しのはじめに生徒たちには、実施できるかどうかはフィフティーフィフティーだよと話しをしました。
しかし、久しぶりに直接生徒たちに話をして、改めて「この子達はまだ高校生なんだ」と思いました。
不安そうな顔がたくさん並んでいる光景を見て、
「仕方がないで済ませてはいけない」と、思いました。
もちろん、実施してもしなくても賛否がつくことも分かっています。
しかし私は、実施を選びました。
生徒の皆さん、保護者の皆さん、そして教職員の皆さん。
この決断に不快な思いをされている人たちには、心からお詫びします。
でも、ひつと約束します。
私はこれからも、参加をしたくても出来なかった生徒の事を常に胸に留めていきます。
修学旅行が終わっても、必ず想い続けていきます。
この決断が、なるべく多くの皆さん幸につながるよう全力を尽くします。
どうぞ、ご理解のほどよろしくお願いいたします。