全校集会で「スシロー問題」について話しました。

全く理解できない悪質な行為がSNSにあがってしまい大炎上しているこの問題。

スシローの株価は暴落し約180億円の大損害。

今のところスシローは法的手段に訴える姿勢。

生徒諸君、この意味が分かりますか?

自己破産すれば済む問題ではありません。

破産するのにも、7つほど条件があります。

今回のケースは、請求金額にもよりますが「家族一生タダ働き」の可能性もある。

この危険は、皆さんのすぐ側にもあります。

まず「考える」ことが大事です。

という内容を話しました。

私は、今回の件でスシローがとっている行動は賛成の立場です。

昨今のあまりにも無秩序で幼稚な行動をする人たちには責任を取らせるべきと考えます。

「まだ高校生だから・・・」

いやいや、もう高校生ですよ。

そして、高校生だろうとその人がやらかした事でこんなにも大きな損害が出ていることに対して謝れば済むという問題ではありません。

「荒れた成人式」あたりから、私は非常に強い違和感を感じていました。

なぜ主催者側は、式を滅茶苦茶にされたことに対して法的手段をとらないのか?

完全な「威力業務妨害罪」です。

もっと情けないのが、後日、暴れた成人が親に付き添われて謝りに来る・・・

ポリシーも何もない、ただ楽しければいい。目立てればいいという幼稚な行動。

まあ、今の日本のゆるい風潮。教育現場でも指導が出来ない状況で育っていたらこうなっても仕方ないのかな。

スシローの問題でも、ある著名人が言ってました。

「頭を一発コツンで許してやれ」

その頭を一発コツンも体罰なんですよ。軽くコツンも処罰されるんですよ。

先日、ある中学校の先生たちと話をする機会があったのですが、それはそれは苦労されておられました。

「マジメで一生懸命な生徒を守れない。」って。

授業妨害や学校の秩序を乱す行動をとる生徒に対して、先生たちはほぼ丸腰です。

生徒がどんな暴言を吐こうとグッとこらえ、教師としてのプライドを踏みにじられても、心を落ち着けて、長い時間をかけて問いかけていく・・・

もちろん、その間は授業はできません。

残された生徒は自習をするか、他の先生が「休むべき時間を削って」授業をする。

小学校や中学校は退学がないので、ずっとクラスも学校も振り回されていく。

私は、聞いているだけでも辛くなりました。

昔、生徒の父親から

「創成館に来て挨拶がよくなった。次はお箸の持ち方もお願いします。」

と言われた事がありました。

「それは、あんたの親としての責任だろう!何でも学校に甘えるな!!」

と怒鳴ったことがありました。

今回のスシロー問題を起こした生徒の学校に苦情の電話が殺到しているらしいですが、これも学校の責任ではありません。

その生徒と親の問題です。

スシローの問題から、教育の問題に移ってしまいました。

要は、あまりにも「甘やかしすぎ」「容認しすぎ」ってことです。

やりたい事をやっていい自由はあるけれど、その自由と一緒に「責任」が伴うということをしっかりと子供には認識させなければなりません。

私は、今回のスシロー問題を期に一部のふざけた人間の稚拙な行動で、真面目にやっている人や企業が傷つく機会が少しでも減っていけばと願うばかりです。