創成館の卒業生であり、私の大事な教え子でもある末松大空(すえまつ おおぞら)が白血病により20歳で天国に旅立って1ヶ月と少しが経しました。
大空、1年8ヶ月に渡る闘病生活お疲れ様。
お前に伝えたかったことは、弔辞の中で言い尽くせたと思う。
実は、弔辞って生まれて初めてやったんだ。
まさかの、葬儀1時間前のお母さんからのオファーには面食らったけどな。
初めての弔辞が教え子の、まさか大空の葬儀で行うなんて夢にも思わなかったよ。
最後に小倉にお見舞い行った時、大空は人工呼吸器やらいろいろな機械を体につけられていてしゃべる事は出来なかったけど、俺はちゃんとお前の声が聞こえたぞ。
「先生、いつも遠いところスミマセン。」
きっとお前は、自分の辛い状態を差し置いて俺に礼を言うだろう。
大空は、そんな男だもんな。
弔辞でも言ったけど、大空が初めて外出許可をもらった時、創成館にわざわざ小倉から来てくれた事を俺は何より誇りに思っている。
お医者様が止めるのも聞かず来てくれたお前に、思わず俺は「お前、何考えてんだ!」ってちょっと怒ったよな。
お前は一言、「ここ(創成館)しか思いつきませんでした。」だって。
俺、言葉失っちゃったよ・・・。
でも、嬉しかった!
本当に嬉しかったんだ!
あの大空の言葉は、俺の一生の「支え」になるよ。
葬儀の最後のお父さんの言葉。
「大空は、その名の如く、いつも空から皆様を見守っています。」
俺、あれ以来しょっちゅう空を見上げてるよ。
まあ、俺は俺でいろいろあってさ。
大空の存在に救いを求めたりしてる。
大空、見ていてくれ。
お前が愛してくれた創成館、しっかり守っていくから。
あ、それと・・・。
前からしていた「酒を一緒に呑む」約束。
必ず、果たそうな。
そっちで酒の旨い店、探しといてくれよな。
その時は、ゆっくり語ろうよ。
大空、これからもよろしくな!
大空、ありがとう!
合掌