8月9日は長崎に原爆が落とされた日です。
長崎のほとんどの学校は、この日を登校日にして「平和学習」を行います。
創成館でも、私自ら「原爆の恐ろしさ」「戦争の悲惨さ」「平和の尊さ」を全校生徒に話しをしました。
私は戦争を知らない世代なので、出来るだけ多くの写真や映像を使わせてもらい話しをします。
しかし毎年のことですが、この準備をしながらパソコンの前で一人涙を流します。
「戦争が人類に何をもたらすのか?」
原爆の被害に合われた方々や戦争体験者の方々の高齢化が進み、「実体験を語る」方が
少なくなってきています。
でも、我々の世代は「受け継ぎ、語り継ぐ」ことは出来ると思います。
大切なことは、どう体現するかです。今年は「亡くなった弟を背負う少年」の写真を見てもらったあと、生徒にこう語りかけました。
「私たちはまぎれもなく日本人です。この写真の少年がとっている姿勢を、今の日本人の何割ができるのだろう。戦争は悲惨だ。犠牲になった人がかわいそう。これだけで終ってはいけない。平和な世の中を築く意識にプラスして、日本人としての姿勢も受けついでいかなければなりません。気をつけの仕方。あいさつの仕方。この少年の写真を見て、しっかりと学び取ってください。」
これからも8月9日は、創成館ではしっかりと「平和学習」を行います。
私たちの国「日本」を守るため、命を落とされた方々のためにも!
原爆の実験映像で、どれだけ恐ろしい兵器なのかを見てもらっています。
特攻隊の話しは毎年行います。隊員が残された「遺書」を紹介すると多くの生徒が涙していました。
あまりにも有名な「亡くなった弟を背負う少年」の写真。
11時2分。全校生徒で黙祷しました。