【創成館 新型コロナウィルスに伴う卒業式の内容変更のお知らせ。】
今週金曜日に予定をしております卒業式の内容の大幅変更のお知らせとお願いです。
卒業式は体育館で行わず、校長室で私から各クラスの代表に卒業証書を授与し、その後、各クラスの生徒には担任教諭から卒業証書授与を行う形に変更をさせていただきます。
なお、保護者の皆様の参加もご遠慮いただきたく様お願い致します。
創成館といたしましても、せっかくの卒業式の大幅変更は苦渋の決断でした。
先週は、参加者全員がマスクを必ず着用することを義務付けて式典を行おうと保護者の皆様に通達をお出ししました。
しかし、一部の保護者の方から、「マスクが無いのにどう準備するのだ。」とのご指摘をいただき、参加者全員のマスク着用は困難と判断いたしました。
当然、「せっかくの卒業式をやらせてほしい」という3年生の気持ち、「子供の晴れ姿をみたい」という保護者の皆様のお気持ちは痛いほど分かります。
しかし、今、世界と日本は「対応策もない、薬もない、人類が体験したことのない目に見えぬ脅威」との闘いに直面しています。
過度な対応、少しオーバーと言われるかもしれませんが、昨晩、日本政府の発表より先に専門家委員会が開いた異例の会見が、この脅威の恐ろしさと早急な判断が求められていることを如実に語っていました。
「我々は、現在、感染の完全な防御が極めて難しいウイルスと闘っています。このウイルスの特徴上、一人一人の感染を完全に防止することは不可能です。ただし、感染拡大のスピードを抑制することは可能だと考えられます。そのためには、これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります。仮に感染の急速な拡大が進むと、患者数の爆発的増加、医療従事者への感染リスクの増大、医療提供体制の破綻が起こりかねず、社会、経済活動の混乱なども深刻化する恐れがあります。」
(抜粋)
今、日本全国の学校が卒業式を中止にしたり、卒業生だけの式典にしたりと、子供たちの命を守る策を懸命に模索しています。
私は教育者の一人として、次のことを強く思います。
「学校の究極の目的は、子供の命を守ること」
私は、今回の決断をした者として、多くのご批判をいただくと覚悟しております。
そして同時に、あんな大げさな対応をして結局何も無かったじゃないかと、創成館の対応を笑い飛ばしていただける未来がくればと祈っています。
どうぞ、我々が直面している「脅威」に打ち勝つため、子供たちの未来を創造するため、皆様のご理解とご協力を伏してお願い申し上げます。
創成館高等学校校長
奥田 修史
The single biggest threat to man’s continued dominance on the planet is the virus.
(人類の優位を脅かす最大の敵はウイルスである。)
ノーベル賞受賞学者 J・レダバーグ