この度明松副理事長が、「長崎大学大学院経済学研究科博士前期課程」に合格致しました!!
齢、64歳にしてこの狭き門にチャレンジしこじ開けるとは!!
明松副理事長は、10歳でお父様を亡くされ、厳しい経済状態の家庭で育ちました。
高校を卒業後は大学に行く余裕がなく、すぐに地元銀行で働きだします。
10年ほど経ち、業績を上げ銀行内でも目立つ存在になってきた明松副理事長にある転機が訪れます。
それは、近しい関係であった取引先のお客様の一言でした。
「明松くん、これからは銀行が潰れる時代が来るよ。その時は、君が真っ先に切られる。」
明松副理事長はこう言い返します。
「どうしてですか?私はしっかりと成績を上げていますよ!」
その方はこう言われたそうです。
「世の中そんなに単純じゃない。」
もちろん今は世の中が変わり、学歴より実力が問われる時代になったので「?」と思う人が多いでしょう。
しかし当時の銀行で、出世と生き残りには大卒という条件が付いて回る時代でした。
27歳だった明松副理事長はショックを受けます。
よし!独学で勉強して誰にも負けない実力をつけてやる!
それから支店長を経験した後、50歳で銀行を辞めて起業しても、国会議員の秘書になっても、ずっと独学の勉強を続けていました。
しかし、いつか大学院に行ってもっと深く勉強をしたいという夢は膨らんでいきました。
この大学院にチャレンジすると本格的に決心したのは3年半前の60歳の時。
私も何度か参考書を見せてもらいましたが、なんのことやらチンプンカンプンの高レベルの内容。
明松副理事長は、仕事が終わってからコツコツと勉強を重ね、見事に合格の栄誉を勝ち取りました。
激務に合わせての受験勉強ですから、何度か疲労の為に体調を崩し、その度にニンニク注射を打って立ち上がっていました。
私は試験が終わった直後、明松副理事長にこんな質問をしました。
「僕は学歴より実学だと思います。本当のビジネスの力は実戦でしか身につかない。そういう意味でピカイチの実力をもっているじゃないですか?なぜ今、大学院を目指すのですか?」
明松副理事長はこう答えてくれました。
二つ理由があります。
一つは、自分が人に経営のアドバイスをする時には、今まで勉強してきた事を一度整理する必要がある。
その方が、より深くより分かりやすく説明をすることが出来ると思うからです。
学園もそうだけれど、もっと周りを幸せにしたいんです。
もう一つは、自分のこれまでの人生を「良かった」ものにするため。
自分は経済的理由で大学へ行けなかった。やはりその事が心のどこかで引っかかっていました。
もし、大学院に入れたら、この引っかかりをなくすことができる。
そして、自分の人生を振り返った時、自分の人生を「良かった」ものに変えることができると思ったからです。
そして、こう続けられました。
生徒たちにも伝えたい。
人生は、最後に帳尻を合わせれば、振り返った時に人生全体が良いものに変わる。
だから、今はパッとしない人生でも、先々の大逆転を目指して頑張ってほしい。
来年4月から、明松副理事長は大学院生も兼任します。
明松副理事長、最っ高におめでとうございます!!
ただ、本人こう言ってます・・・
「げ~!よく考えたら超忙しそ~!!」
今さらかよ!!