部活とは、正に「青春」そのものである!


高総体が終わりました009.gif

結果や感想はまた後日書くとして、高総体の期間中多くの生徒から「校長先生は部活何してたんですか?」と聞かれる事が多かったこと。そして、汗と涙にまみれる高校生の美しい姿を見て自分の高校生だった姿を思い出したことで、僕の高校生だった時のことを書こうと思います019.gif

私は、福岡の高校で寮生として3年間を過ごしました。部活は、「ハンドボール部」。

僕の背の高さに目をつけた先輩たちが、超強引に誘い、最後は根負けして入部しました015.gif

練習に行ってビックリ。なんと、1年生は僕だけ・・・!!
後から聞いた話が、ハンド部は練習がきつい事。先輩がコワい事。という理由で1年生はハンド部の勧誘から逃げまくっていたらしいのです。僕だけが気づいていなかった007.gif

15:45に学校が終わり、練習は16:00~18:15まで。
19:00からは、7校時・8校時の授業がある学校でした。

練習は、何も分からない可愛い子羊の僕が入ってきたものだから、先輩たちとしては最高の獲物!毎日、吐くまで基礎練習をやらされました。何回か吐いたフリして勘弁してもらってたなぁ042.gif

でも、精神的にきつかったのは、18:15~19:00の45分間に、グランド整備とゴールネットやボールの片付けをして、お風呂と夕飯を終わらなければならなかった事。時間的に不可能でした。

だから、18:45までに何とか部活の片付けを一人でして、残りの15分(実質10分)を夕飯にあてるか、お風呂にあてるかという状態でした。もちろんお風呂を選択したら、夕飯なし!!

そんな生活が2ヶ月くらい続いた時に、僕のあまりの状況を見かねたクラスメートが担任の先生に相談をしてくれました。でも答えは「奥田が選んだ道だろ。ほっとけ。」でした044.gif

僕が行っていた高校は、旧日本海軍の規律なんかが学校の指導方針に盛り込まれている様な、とてもとても指導の厳し~い学校でした030.gif

だから、先生からも先輩からも鉄拳制裁なんざ当たり前。何も悪いことしてなくても、先生や先輩の機嫌ひとつで殴られる毎日。部活できついだの、まったく相手にされないのも当然です。

ある日、さすがに見かねた食堂のおばちゃんが、「8校時が終わったら食堂に来なさい。」と声をかけてくれて行ってみたら、おばちゃんたちの休憩所に夕飯をとっておいてくれて、先生たちに隠れて食べさせてくれた事がありました。

今までどんなにつらくても涙ひとつ流さなかった僕ですが、その時は、ボロボロ涙を流しながらご飯を食べました。(あぁ~、書いててまた涙でてきた007.gif

そんな生活が半年過ぎたあたり、同級生数人がハンドボール部に入ってくれて、片付けも分担して行う事ができるようになり、とても楽になりました029.gif

今と昔では、先輩・後輩の関係や、学校での指導にかなり「差」があるようですが、あの時、学校が一切僕に手助けしなかった事。先輩たちから、しごきにしごかれた事。これが、今の僕の強さのベースにあると思います。

とても厳しかったけど、とても深い「愛」があふれていた学校でした001.gif

みんなにも、部活や勉強でたくさんの汗と涙を流して、大人への大事なプロセスとしてもらいたいです。

なが~いブログにお付き合いくださり、ありがとうございました043.gif