阪神タイガース・野口恭介選手のお母様の手記

先日、プロ初安打&初打点をホーム甲子園で記録し、ヒーローインタビューまで受けた野口恭介選手(^^)/

お母様の手記をネットで拝見し、とても感動しました(>_<)

本物の努力家とはこういうものか・・・

恭佑へ  

初ヒット、初打点おめでとう!ここまで来られたのはお世話になった方たちのおかげだね。昇格の前夜、恭佑から「俺、1軍なったけん!」と電話が来た時は本当にびっくりして。家族みんなで大騒ぎ!電話の声で「今度こそはやってやるぞ」という気持ちはすごく感じていました。  

小さい頃を思い返すと、本当にわんぱくすぎる子だった。幼稚園でも体育が大好きで。いつもみんなの前でお手本をしていたね。中学生の時にはドッジボールで雨水がたまっているところに足をすべらせて、体育館の柵に左足をぶつけ、血だらけの大けが。今も残っている左足の傷痕は、暴れん坊の勲章だね(笑)  

昔から芯も強い子だった。中学3年の時は7人しかいない軟式野球チームでやっていたけど、高校は「120人のところでやりたい」と、他の高校からのお誘いも断って、創成館に行くことを決めたね。「3年間応援だけで終わるかもしれないよ」と言っても、「それでも俺は挑戦する。家を出て寮に入る」と決意を曲げずに、一般入学の厳しい道を選んだ。  

九産大でも「社会人には行かない。プロに絶対行きます」と宣言して。高い目標も、負けん気の強さと努力で達成してきたね。高校時代から、人が見ていないところで練習することが多かった。創成館では練習終わり、どこに行ったのかな?と思ったら、友達と、外野裏の人目につかないスペースでひたすら打ち込んでいた。  

九産大の大久保監督から「野口は夜中2時にバット持って練習しにいってるんですよ。防犯カメラに映ってたんですよ」と電話があった時も驚いた。プロに入っても、夜10時ごろに電話したら、「ちょっと待って、ボール拾うから」とか、「ちょっと待って、トレーニング中だからかけ直す」とか言うことが多くて。人知れず打ち込んで、鍛えて、コツコツ努力している姿に感心しました。  

春季キャンプ、オープン戦と1軍を経験した時は「頭がパンクしそうになる」と言っていたね。1軍の壁にぶつかったな、苦しんでるなと思っていました。それでも、「大丈夫だから」と私たちには心配をかけまいと、自分で乗り越えていく姿に成長を感じて。必ずやってくれると信じていたよ。始まったばかりのプロ野球人生。先輩たちの刺激を受けて、先輩たちのようになれるように。そして恭佑の良さは忘れずに頑張れ! 母より