高総体開会式入場行進不参加の判断について

本日行われた「第75回長崎県高校総体」の開会式の入場行進への生徒参加を取りやめました。

台風の影響を受けて長崎県は午前中かなりの雨が降りました。高体連も、実施決定の時間を2時間ずらして悩みに悩まれて開催を決定されました。

私は、仮に雨が上がったとしてもかなりの高い湿度が予想されること。

そして、開催時の天候は雨が上がるとの予報でしたが、万が一、行進中や待機中に雨が降った場合、生徒の体調がどうなるものかの不安を拭い去ることが出来ず、行進の参加をやめる判断を致しました。

事実、18年間校長としてこの開会式を見てきましたが、式典中に倒れる生徒や気分が悪くなり担架で運ばれる他校の生徒達を幾度も見てきました。

中には、「本番」である翌日からの競技に参加出来なくなった生徒や、ベストのコンディションで試合に臨めなかった生徒達もいた事も聞いてきました。



コロナ空けのこの開会式は、高体連もこれまでよりかなり入場行進の時間や待機場所を考慮し、参加生徒のコンディションに配慮した式典となっていました。



ただ私としては、どうしても天候への不安を拭い去ることが出来ませんでした。

私は校長として、この行進に出場する「陸上部」「卓球部」の部員を、なるべくベストの状態で「本番」に送り出すことが私の役目ではないかと思いました。

高体連も私の考えを尊重いただき、創成館のプラカードを高体連が持って入場しましょうかとまでご提案を頂きましたが、丁重にお断り申し上げました。

私の判断で参加を辞退しているのに、高体連の方にプラカードを持たせることは、あまりにも身勝手だと感じたからです。

プラカードはもとより、場内で校名をアナウンスすることも、いらぬ混乱を招いてはいけないと思いお断りをしました。

テレビ中継をご覧になられていた創成館の保護者の方や関係者の方は、なぜ創成館は紹介されないのかと不思議に思われたかもしれませんが、この様な私の判断によるものです。

これはあくまで私の校長としての判断であり、参加をされた学校にもそれぞれの想いがあります。

何が正解、何が不正解はないと思います。

もちろん、この決定に不満を持たれる方も出てくるだろうとも思いもしました。

ただ、誰のための大会なのか?何のための開会式なのか?を考えて、今回の入場行進に高体連から割り当てられた「陸上部」と「卓球部」のコンディションを守ることが最優先すべきと判断いたしました。

明日からいよいよ「本番」がはじまります。

創成館「陸上部」「卓球部」の選手はもとより、高総体に参加する他校の生徒も含めた全ての選手が、悔いのないベストパフォーマンスを魅せてくれることを心から願っています。